オリバー・ツイスト

まず最新のCG技術ってスゴイね!ドコからドコまでがセットでどこからが背景CGか一目瞭然!!てか、遠景美術綺麗すぎ!近景のセットは確かにすごいんだけど、箱庭っぽさが出ちゃってるの。コントラスト高いからか、見せ方の問題か。でもUK映画ってあんな感じなのかな〜と。ハリポタをちょっとだけ思い出したし。


背景とされてる時代のロンドンの描写はあんなものなのかな?汚水や排泄物は窓からポイ!って描写が一部あってニヤリとはしたもののホントはもっと汚臭と汚物にまみれてたんじゃないかね。
まぁこれは勝手な想像なんだけど。

映画…エンターテイメント作だからということで、汚い部分の映像もどこか綺麗で叙情的なんだね。絵作りは非常に好みではありました。あ、英語が非常に面白かった…というか、発音がむつかしい!なに言ってんのか一瞬悩みます。転々とするとちゃんと方言が変わってたりするのが…まぁアタリマエなのか。


評価としては55/100点くらいだったかな。こっからはネタバレも含まれますので観たい人は注意!




オリバー君。非常に恵まれてないのはわかるんだけどいろんな人が手を出して助けてくれます、
その理由が「顔がかわいいから」「純粋そうだから」位しか汲み取れず非常に薄いのが気になります。確かにしゃべりもちょ〜っとたどたどしくて(聞き取りやすかったけど)愁いを帯びた顔は助けたい気持ちにもなるかも知れませんが。

そもそもディケンズの原作が19世紀の文学ということで勧善懲悪というか登場人物は悪か善しかいないのである意味これはしょうがないのかね。

道々行き倒れたり、殴り倒されたり、怪我を負って倒れたり…って倒れてばっか?!(笑) その度に新しい出会いが!ってか常にそんな感じなのでどうも物語のヤマが見えてきません。そしてそのまま最後まで行っちゃう感じでした。それが引き込まれる…ってことになるのかな。複線だと思ったベン・キングスレー演じるフェイギン(髪の毛あった!?CG?w)の老後のたくわえも意味がサッパリでした、最後のアノ会話のためだったら衝撃ですが。でも、フェイギンのユダヤ人って設定はナシになったのかね。なんかいいヤツだったし。

そうそう、最後のアレってかなり蛇足じゃない?。ブランコ(てかスウィングって言ってなかった?)のポスターはもう貼ってあったわけだし、意図が見え見え。後日談なら窃盗団の少年たちのその後の方がよほど気になったのに。


とまぁ中身はそんな感じでしたが、退屈も(盛り上がりも)せずに楽しめた映画ではありました。見てる途中で地震があったりしてスリリングだったりもしたしね!