ブラッド・ダイヤモンド

レオナルド・ディカプリオ主演〜くらいしか予備知識が無くて、蟲師の前の予告でちょっとみた映像で「あ〜また在り来たりなロマンスお涙頂戴映画かな〜」なんて思ってたら違いました! 冒頭から容赦なく血生臭く、停戦直前の1999年頃のシエラレオネの状況とかが克明に描かれていて、常に緊張感がピリピリと感じられるリアリティがものすごく、途中で前に座ってた女の子二人組みが帰っちゃうほど。RUFの捕虜に対する手口とか有名なそれも忠実に再現しちゃってます。痛いよ。 映画業界の最大級のパトロンである宝石業界を痛烈に批判してるのだけど、これ大丈夫なのか?とこっちが心配になるけど、その辺はうまいことぼかされてるのかな…。デビアス社とローデシアのつながりからニヤリとしろってことなのか。


観ていてとても印象に残った「TIA(This is Africa..「これがアフリカ(らしさ)だ」)」という言葉は、前にどっかで聞いたんだけどどこだったか… 胡散臭い24時間テレビだったかも。あの番組では(しか?)アフリカの状況を伝えてるけど、血生臭いところは一切触れてないからね〜。フィクションとは言えこの映画はその辺りを伝えようとしているみたい。


 石に価値があるんじゃなくて、価値を付ける人間が居るからそこに価値が生まれる。買う人間が居るのが悪い。…でもな、ほとんどの人間は立場が変わったら同じ事をするんだ。ほら少年を躾けたら、親にだって銃を向けるだろ?


まぁ、ここからは映画なので性善性悪は置いといてキレイにまとまるわけですが、その持っていき方も良かったと思いますよ。


しかし、3.2カラットのピンクダイヤのオークション価格が1,189,500ドルだったそうです…。てことはアレはウン百億? 世界は平等だなんてまったく思っていないけど、河で奴隷のように使われた人には家族に会う権利すら与えられず、その一方で石ころに高い値を払って買える人も居るんですよね〜。そうやって世界は回ってる



帰りに公用語の英語以外の土着語がどこでも同じなんかね〜?ちがうよね〜なんて話になったのでちょっと調べてみたけど、テムネ・メンデ人それぞれの、テムネ語、メンデ語がある以外は英語母体のクレオ語くらいのようで、アフリカ=雑多な言語と言うわけでもないみたい。映画全然関係ないけど(笑)