ミレイ

Bunkamuraでやってるミレイ展に行ってきた。オフィーリアの現物が見れて満足！あのサイズであそこまで描き込んでるのか。もちろん、その他の展示も沢山あって見ごたえ十分、一人の画家の変遷を見れる中ではかなりの充実度じゃないかな。売れ始める前〜途中の本の挿絵仕事の原稿とかかなりすごい。2色刷なので、基本ペンで描いてるんだけど、日本の漫画のような線へのタッチはまだ発明されてないし、スクリーントーンなんて当然ないので、掛け網とかすごいの。がんばるなぁミレイ。

初期のころは静物も人物も超絶描き込みで、ペン画も含めて時間をかけて描いたんであろう事がよくわかるけど、後半売れてくるようになって、自分のタッチの出し方がわかったのとで描く速度があがったんだろうな〜あれ。最初から没年近くまでほぼ一貫して絵の作法が現代イラストのそれに近いので、非常に観やすくて良いです。

展示会に行くと、観に来てるおば様達がよく「わ〜このは上手〜」とか「写真みたい〜」なんていってるのを聞くんだけど、ミレイはその点どれも「上手」で「写真みたい」（実際はまったくそんなことはないけど）なので、この毛布が暖かそうだとか、ちょっと顔色が悪い〜とかそんな感想がよく聞こえましたわ。